動画編集の深み…
さて、EDIUS Pro 5体験版によるマルチカム映像の組み合わせやトランジションの追加について、それなりに早いペースで使いこなしてきていてとりあえず満足するものができそう、
と、思っていた。
しかし、昨日できた映像を見ると、なんか暗い…。元のライブハウスDVDを比べても明らかに暗いのである。
DVDのVOBファイルをEDIUSに読み込ませたところ、うまく再生・編集できない状態になったので、VOB→無圧縮AVI(RGB)を作成して、それをEDIUSに読み込ませた。これはうまく動いたので、この状態で各種の編集を行っていた。
そして、ひとまずできたところをmp4にしたりCanopus HQ AVIに出力してみたのだけど、暗いというわけである。なんか色がつぶれた感じになってしまっている。ていうかそもそもプレビューの段階でそういう色になってしまっているぞ?
最終的にDVDオーサリングを行うまではなるべく劣化させたくないけど、これだけはっきりわかる色変化は困る。
試しに、出力をmpeg2にしてみたところ、今度は大きな色変化はなかった。これをオーサリング用の最終出力物と考えてもいいけど、EDIUSのmpeg2エンコードの性能はどうなんだろう?そしてそもそもプレビューやmp4,HQ AVI出力でなぜ劣化(色変化)が起きたのか釈然としない。
いろいろ調べてみると、どうやら各映像の「色空間」の違いが影響しているらしい?無圧縮AVIはRGBという色空間を用いているが、DVDのmpeg2などはYUVという色空間となっているらしい。映像処理ソフトでは、各素材を読み込んだり出力するときに必要に応じてこの色変換を行っているらしいのだけど、そこで劣化のようなことが起こってしまうようだ。フレームレートやビットレートのことしか考えていなかったけど、こういう事情もあるのかー。「無圧縮」なら何に対しても劣化せずに使えるというものでもないのね。
最近は、動画のコンテナ・コーデックの中身もある程度はわかるようになってきたけど、まだまだ知識が足りなかったということだ。mpeg2、wmv、flv、mp4(mpeg4, H264)、mp3にwav・・・・それなりに使いこなしてはいたけど、この世界は幅は広いし奥も深いみたい。ちょっとはまりかけてしまっている。
そういえば昔CDからWAVファイル作成→mp3作成の際も、CDの読込み速度からmp3ビットレートまでいろいろ調整してファイルサイズと音質のバランスを確認してたことがあったな。動画も編集・焼き直しをすれば劣化なり変化なりが生じるのは当然のことで、それを如何に減らすかということは理論の習得に加えて試行錯誤が必要なのでしょう。
まあ理論的に一番劣化が少ない方法を理解し見つけたとしても、実際は目で耳で楽しむものなので、どの程度違いが認識できるかも分からないし。ほどほどがいいんでしょうね。